会社の先輩に誘われてしぶしぶ婚活というものに参加してみたら立派なオタクになって帰ってきた話②
↑①の続きです
前回のあらすじ:
会社の先輩に誘われて、会議室みたいなところで3分くらいずつ、参加者全員とトークをする、っていうタイプの婚活パーティーというものに初参加した数年前の私。何にも準備せずに行ったら案の定大爆死。
「婚活ってのはすべてをあきらめたヤバい人が行くんだよね?」とか小生意気すぎる先入観を持って行ったら、一番ヤバいのは自分だったというオチ。果たしてこの危機的状況から脱出することができるのか…?
その後も先輩に誘われてまた参加してみたり、違う会社が運営しているものに一人で参加してみたりしたのですが、うーん…
なんか自分とは違う世界に生きてる男性しかいない
というか、元々コミュ障なのに加えて、見ず知らずの一般ピープルな男性となんて、話が盛り上がって意気投合、なんてことになるはずもなく。
私はテレビもロクに見ないから、芸能人とかドラマとか全然知らない(から普段会社の人とも会話がはずまない)し、スノボだとか山登りだとかBBQだとか今どきの若者がやりそうなものもやらないし。
相手の自己紹介カードの趣味とか特技の欄に「食べ歩き」とか「ドライブ」とか書いてあっても
「……へぇ?(全く興味なし)」
だし(興味あるフリくらいはしろだけど)
そんな悶々としている私を見ていた先輩が、
「ころりらちゃんはオタク気質なところあるから、オタクな人が集まるやつに行ってみたら?なんかそういうのもあるらしいよ!」
とアドバイスをしてくれました。
うーむ、しかしオタクであることは会社ではひたすらに隠しているのに、なぜバレているのか…秋葉原についてやたら詳しい知識を披露したのがマズかったのか…汗
なんてのが一瞬頭をぐるぐるしましたが、そこはありがたく先輩のアドバイスにしたがって、オタクの人が集まるやつに行ってみることにしました。
そこなら私と似たような感じの人がいて、話も盛り上がるかもしれない!と多少の期待を持って行ってみたのですが、
そんなトントンとうまくいくはずもなく
実際は
真のオタクの方たちの話が難しすぎて何を言ってるんだか全然わからない
という現実にぶち当たることになったのです。
自分は…それなりにオタクだと思っていました。
小学生の頃からりぼん、なかよし、ちゃお、読んでたし、JUMP漫画大好きだし、ハルヒとかけいおん!とかもわかるし。ドラクエもFFも好きだよ。
コミケも乙女ロードも行ったことあるよ、だから私っておたくだよね?エッヘン、って感じだったのですが。
しかし、あちらの世界では、私は限りなく普通の人に近い、ただの普通の人だという悲しい事実が判明したのです(泣)
まず…オタク婚活なので、相手が懐古厨でもない限り、最近流行りのアニメマンガゲーム、声優さんとかが話題の中心になるのですが、もうそれがぜんっぜん、わからないの。
女の子の参加者とも話す機会があったりしたのですが、彼女たちがハマっているというものがことごとく自分の知らないものばかりで…
当時よく話題に上がったのが、
「ハイキュー!」…かろうじてわかる。バレーの…?
「黒子のバスケ」…なんか色のついた名前の人がバスケをやるやつ
「コードギアス」…友達が好きだけど観たことない
「マクロスF」…友達が好きだけど観たことない
「うたのプリンスさま」…なんか聞いたことあるけどよく知らない
「Free!」…全然知らない
「月刊少女野崎くん」…少女なのに野崎くんとはこれいかに
「夏目友人帳」…なんか猫の夏休み的な?
「STEINS;GATE」…え、何て読むんですか?しゅ、しゅた?
もう、ほんとに、泣きたくなるくらい何にもわからない自分…!
一般ピープルとは会話ができない、かといってオタクの人とも満足に会話ができない、どっちにも属せない自分…!
(ちなみに上に挙げたものは、現在はすべて視聴済み&どれも神アニメと崇めているものでございます)
しかしオタクの方たちはみんな、私が当時、唯一わかる攻殻機動隊とか、ドラクエ5ではビアンカとフローラどちらを選ぶか、とかの話題にふってくれたりして、みんな優しかった…泣(ちなみにビアンカ派です。ビアンカ一筋です)
しかし大人になってからは主に三次元アイドルの追っかけと読書中心で、アニメ漫画からは離れていた自分にとって、
「今は面白そうなものがこんなに沢山あるのね…!!」
と、かなり衝撃的でした。
そっからはひたすら毎日毎日、最近のトレンドアニメの研究ですよ。
かたっぱしから観てみたら、クオリティがすごいすごい。
私が子供の頃は、アニメは作画崩壊するものだという認識でしたが、まー、映像が綺麗綺麗。劇場映画並みですよ。こんなのタダで見ちゃっていいんですか?!並のクオリティ
良かった、本当に出会えてよかった、こんな素晴らしい作品を観ずにしんでたら人生大損だったわ…と感動の毎日。
その婚活の場で女の子の参加者から声をかけられて仲良くなったり、誘ってもらったオタク合コンに来てた女の子と意気投合したり、Twitter始めてフォロワーさんと一緒にイベント行ったりして、
お友達が急増しました(もちろん全員女)
こんな感じで、夢のような楽しい私のオタクライフが始まったのでした。
婚活もその後少し参加したりしてましたが、全然次に繋がらないし、友達と遊んでるほうがずーーっと楽しいので行かなくなってしまいました。
もし今後結婚したくなったら、オタ友の旦那さんの友達を紹介してもらえばいっか、って悠長に構えてます。
まぁ、友達誰一人として結婚してないですけどね
以上、こうしてアラサーオタクころりらが爆誕した、というお話でした。
何かの参考になれば幸いです。
(なるんか…)